格差社会とか言う問題

今現在「格差社会」とかいう問題があると言われています。これについて一つ思うことがあります。
格差社会という言葉で表される問題として、次のようなことが挙げられています。

  • 勝ち組、負け組が出来ている。
  • 地方財政が破綻する。
  • 大型ショッピングセーターが出来て商店街(市街地含む)がダメになる
  • 農林水産業ではやっていけない

これについて私が思うことを乱暴な言葉で表すならば「頑張っていない」となるのですが、最近、よりふさわしい言葉があるように思いました。
それはビジネス感覚がないということです。

私の実家は兼業の農家です。ちなみに親戚関係も農家が多いです。そして近くにはシャッター街となってしまっている商店街があります。つまり上に挙げた問題を持っている地域といえます。

以下短絡的な意見の羅列になりますが、きちんとまとめ終わるまでご容赦を。
私は以前伯父に農業についてちょこっと聞いたことがあります。そこで農業の弱点を聞きました。一番の弱点は長期保存出来ないということだそうです。そのため生産の調整が出来ない、ロスが多いetc.の問題が生じます。
また、農業法人のことを意見として出してみたら、「農業法人としてやるには一回農地を整地しなければならず、その投資はなかなかつらい」とのこと。
確かにそうではあります。ですが時代が進めば技術も進歩し、それは技術でなんとかなる時代になっているのです。これらの技術を積極的に取り入れるというのも問題を解決するというビジネス感覚だと思います。
そして、農業法人といっても何も最初から整地をしなくてもいいと思うのです。いくつかの農家が農地をシェアして地域で戦略的に作物を作るということを考えてもいいのではないでしょうか?つまり、副薄う農家で会社を作り従業員として農家がそれら複数の農地で作物を作るという形です(素人考えなのでどこかに欠陥があるかも知れませんが)。別に整地する必要もないと思います。今までの樹木等の資産をどう整理するかなど問題はある(成長に時間がかかるので)と思いますが、戦略的にまとめて生産を行うことは悪くないと思います。

補足
ただ、そうなると伯父の言っていた「農業はやっていて楽しい」という感想はどうなるか分かりません。個人のものを作るのではなく、戦略的に「作るべきものを作る」ことになると思われるからです。この辺り難しいところかも知れません。

商店街についても考えてみると、商店街は基本個人でやっています。そしてお客さんはその地域の人となっています。今までは農業と同じく「自分の好きなことをやっていればそれでなんとかなっていた」ものが最近になってどうもうまくいかなくなってきた、といった感じだと思います。でも、そとからお客さんが来たくなる何かを始めた、何か特色をだそうとしたというようなことはあまり聞きません。

農業にしても商店街にしても、“うまくいかなくなってきた時”の対応ができていない(革新に消極的)のです。大手メーカーや他業種はその点で工夫や革新に積極的です。技術についても法律についてもうまくいっているところはそれらを活用しているからこそうまく行っているのだと思います。
こういった新しいアイデアを考え出す、戦略的に(方針を持って)作る・販売するetc.そういったことがビジネス感覚と思います。もう一つ別の言い方をするならば経営能力とも言えるかと思います。これらの能力は現在の格差社会の中でこれから培われていくものと思っています。つまり格差社会も悪くないのでは?ということです。企業の経営者ならば誰しもやっている経営、規模が小さい・個人でやっているというだけで経営をしなくていい必然性はありません。当然、自分も頑張らなきゃいけなくなるってことですけれども。

同じように経営をやって、それでもダメな場合に本当の格差と言うのではないでしょうか?

にしても今日蒸し暑いぞ・・・。